2020年1月1日 羽鳥慎一モーニングショー2020年1月1日新春特大スペシャル から
2020年1月1日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー新春特大スペシャル」で
「2020年🇯🇵の働き方が大きく変わる?4月から子どもの教育激変も」
というコーナーがありました。
AIとプログラミング教育の特集でした。
「50年後には今の仕事の半分はなくなる」という話をよく聞きます。この番組では、弁護士、会計士等の「論理思考と専門知識の職種は将来AIに置き換わる」と解説していました。
しかし、AIに仕事を奪われにくい職業として
「保育士」「介護職員」「カウンセラー」が紹介されていました。
つまり、人間関係を大切にして、相手の気持ちを慮る仕事です。
これらの仕事は今は労働環境がよくない、賃金も高くない仕事だが、将来希望のある職種だとも。
これらの仕事に共通する要素は「小学校の先生」にも当てはまりますよね。
中学、高校の授業は、予備校の衛星放送授業やスタディサプリのように、ある程度動画配信に置き換わる可能性がありますが、小学校の授業は、まだ「ライブ」であることが大切だからです。
多摩大学大学院 田坂広志名誉教授は、
「AIにはできないことを身につける能力がこれから必要になってくる」
AIができない能力
羽鳥慎一モーニングショー 2020年1月1日 新春特大スペシャル
想像力 チームの知恵を集め、これなでにないものを生み出す能力
接客力 顧客の仕事を適切に感じ取り、適切に対応する能力
統率力 チームをまとめ上げ、目的に向かって動かす能力
と解説していました。
この「想像力」「接客力」「統率力」は、学校の先生をする上で必要不可欠な能力です。別の言い方をすると、学校の先生をすると、これらの「AIができない能力」が身につくのだと言えます。
よく「学校の先生はつぶしがきかない」と言われますが、今の時代は逆なのではないでしょうか。
私の知人に大手人材派遣会社を経験して小学校教諭に転職、その後独立し学校の働き方改革のコンサルをしている方がいるのですが、その方から
「始めて学校で働いたとき、学校の先生は優秀だと思った」との話を聞きました。
以前は「学校は社会のサンドバッグ」と言われていたので、思わず「本当ですか?」と懐疑的に聞いてしまったのですが、この場合の優秀は、上記のような能力を身につけているということなのだと再認識しました。
また、経済評論家 加谷珪一さんは
IT社会は人間力が必要な時代
羽鳥慎一モーニングショー 2020年1月1日 新春特大スペシャル
と解説していました。学校は人間を創る場所です。つまりそこで働く「先生」は、「人間力」が自然に身につくと言えるでしょう。
「学校の先生はつぶしがきかない」のではなく、これからは逆に先生の経験が重宝される時代になるでしょう。また、キャリアアップのために先生を経験したいという人が増えるかもしれません。
もし、先生からの転職を考えることがあっても、先生としての経験や身につけた見地やスキルは次の仕事にも役に立つし、また教育現場に戻りたいと思ったときは、更にビジネススキルも身につくので、自信をもって教師に復帰することができるでしょう。
そして、多くの人からスキルアップのため教育現場で働きたいと思ってもらえるととても嬉しいと思うのです。