2020年10月7日の記事「デジタル教科書普及に追い風?平井デジタル改革担当相「教科書、原則デジタル化を」で、平井デジタル改革担当相が1人1台端末を踏まえて教科書を原則デジタル化すべきと記者会見したことを元に意見を述べました。
この記者会見に至る過程が続報されたので、お知らせします。
10月2日に平井デジタル改革担当相、河野行革担当相、萩生田文科大臣の3者が平井大臣の執務室で会合し、意見交換した結果この要望としてまとめられたとのこと。
教育のデジタル化について意見交換を行った萩生田光一文科相、平井卓也デジタル改革担当相、河野太郎行革担当相の3閣僚会合で、GIGAスクール構想による小中学生の1人1台端末の整備を踏まえ、教科書は近い将来、原則としてデジタル教科書に移行し、無償化の対象とするよう求める要望が出され、検討を始めることが分かった。萩生田文科相と平井担当相が10月6日の閣議後会見で明らかにした。
2020年10月6日 教育新聞「教科書は「原則デジタル」検討開始で一致 3閣僚会合」
3閣僚会合は10月2日、内閣府にある平井担当相の執務室で、事務方が加わらない、政治家同士による意見交換として行われた。
紙の教科書の扱いについて当サイトでは
現在は、教科書無料配布の対象は紙の教科書、デジタル教科書は有償ですが、デジタル教科書が無償の対象になると、紙の教科書が有償となるでしょう。
2020年10月7日 freedu「デジタル教科書普及に追い風?平井デジタル改革担当相「教科書、原則デジタル化を」
おそらくは各学校40部(1クラス分)を購入(または自治体で購入し学校で配布)し、必要に応じて副教材として紙の教科書を使用することになるのではないかと思われます。
と予想しましたが、概ねそのようなことになりそうです。
デジタル教科書の価格引き下げを図る一方、紙は教材として位置付けることも協議する。
2020年10月6日 教育新聞「教科書は「原則デジタル」検討開始で一致 3閣僚会合」
デジタル教科書は1台の端末に複数の教科書をまとめられるため、持ち運びが楽になる一方、端末1台の価格が紙の教科書に比べて高価になる傾向があるという。平井大臣は「紙(の教科書)よりも高いのは考えられないので、何とかしたい」と述べた。
2020年10月6日 ITMedia NEWS「「教科書は原則デジタル化を」平井デジタル担当相、文科相に提言 課題は」
先日の平井大臣の記者会見は、平井大臣の私見ではなく、GIGAスクール構想と、今後の国のIT化、デジタル化の中心人物との総意であることが分かってきたので、今まで遅遅として進まなかった「教育のデジタル化」の整備は一気に進むと思われます。