2020年10月に
「教科書は原則デジタル」検討で一致。3閣僚で会合
デジタル教科書普及に追い風?平井デジタル改革担当相「教科書、原則デジタル化を」
という記事を上げました。
この記事を執筆している頃は、その時期は分からなかったのですが、どうやら2014年になりそうです。
その根拠として
- 今年度中にGIGAスクール構想の「一人一台端末」の普及が当初の予定より前倒しされ完了する
- 次の教科書の改訂が、2014年になる
ためだと考えられています。
もちろん、すぐにデジタルへ全面移行するのは、財源だけでなく関係法令などさまざまな課題があり難しい。そこで、文部科学省がターゲットにしているのが、次の教科書改訂時期である2024年度だ。同省はデジタル教科書について、2024年度(令和6年度)に「小学校の教科書改訂を契機とした本格導入」をするとしている(下図)。この「本格」がミソで、本格導入とデジタル教科書の無償化はセットで検討されている と考えてよい。
2020年12月3日 教育とICT Online 「デジタル教科書は2024年に無償化へ」
教科書のデジタル化と並行して、教育データのコード化・標準化も行われます。
コード化により、次のようなことが期待されています。
①教科書・教材等の連携
freedu「学習指導要領のコード化、どうして重要なのか?」
学習指導要領をキーにして、各民間事業者のデジタル教科書・教材ツール・学習ツールや、博物館のデジタルアーカイブを関連付けする
②教材等のデータベース化
国や教育委員会・研修センター等で作成した各種手引き・副教材・研修教材・指導案例等に学習指導要領コードを付与し、学習指導要領の該当箇所をクリックすれば、関係する資料が一覧的に表示できる。
つまり、デジタル教科書は、単に教科書が紙からデジタルになるだけでなく、学習履歴やテスト結果、eポートフォリオなどの教育データを分析することに活用できるため、今まで個々の教師の経験と力量に左右されていた支援や評価、児童生徒理解の質の向上に繋がるのです。
例えば、教育ビッグデータを横断的に分析すれば、「あるデジタル教科書のある記述は多くの児童・生徒がマーキングした」「ある単元では教科書閲覧時の滞留が多かった」といった事実が分かり、教科書や授業方法の改善に役立つ。反対に、1人の子供について学習履歴を分析すると、理解が不十分な単元や苦手な分野が客観的なデータとして示される。その情報を基にAI(人工知能)ドリルが適切な問題を出題すれば、学力の向上が期待できる。
2020年12月3日 教育とICT Online 「デジタル教科書は2024年に無償化へ」
最近のコメント