2019年12月19日 Newsweekより
「ママ、今日、学校の給食がとてもおいしかった!」。初めて長男がそう言ったとき、びっくりした。なぜなら、私は学校で食べた昼食を「とてもおいしい」と思ったことが一度もなかったからだ。
2019年12月19日 Newsweekより
「無言給食」「もぐもぐタイム」「完食指導」など、日本の給食はその方法が色々な話題になったり、批判されたりしますが、国際的に見て概ね優れた制度だと言えます。そしてとても「おいしい」です。
フランスではコスト削減のためもあって、食べ残しがないように、数十年前から多くの学校が食堂をセルフサービスにしている。食べたいものを自分で選べるが、最近また新しい方法が現れた。スマートフォンの専用アプリを使い、前日のうちに自分でメニューを選ぶのだ。ただ、子供に任せると栄養バランスが良い食事にならないが。
それに対して、うちの子供の学校では好き勝手には選べない。苦手なものが出たら、その食材を「減らす」ことは可能だが、少しでも食べたら褒められると息子が説明してくれた。褒められたから、頑張って食べる。少しずつ慣れて、最後に食べられるようになれば、自分でもうれしいという。
2019年12月19日 Newsweekより
給食がなければ、子どもは自分の好みの、家庭で出される食事としか出会えず、自分の知らない食事に出会うチャンスも、今苦手なものが将来食べれるようになるチャンスも逃してしまうことでしょう。