低賃金、つまり限られた報酬であれば、それだけ要求できる仕事量も責任も狭まったものにならなければならない。ところが、学校現場では非正規教員についても、教員と同じくらいの仕事量と責任が求められているのが現実だ。
その問題を放置しておいて、「未配置が増えているから非正規を増やせ」しかも「なかでも低賃金の非常勤講師を増やせ」というのは、学校現場を荒廃させることにしかならない。
2020年2月9日 BESTTIMESより
子どもたちが学ぶ場にふさわしい学校環境を整えるためには、教員の働き方とともに、採用の在り方も問い直さなければならない状況にある。
「非正規職員」と言っても、「臨時的任用職員(臨任)」と「非常勤講師」は全く違います。
臨任はこの記事のように正規職員と同じ仕事量と責任が求められます。
しかし非常勤講師は授業以外の仕事はなく、時給で働いているので残業もありません。公務員ではないので、職務専念義務もありません(平成元年度まで)。副業もOKです。しかし授業がない日は給与が発生しないので、収入が不安定です。年休も学校が変わると繰り越せません。
教員不足を解消するため、安心して教員が働けるようにするためには、正規、非正規問わず、待遇の改善が不可欠です。
正規職員は、残業代を払う、または残業をしなくて済む働き方になるよう、業務を改善する
臨時的任用職員は、その仕事量と責任に見合う給与にする
非常勤講師は、雇用や社会保障の安定を図る
ことが求められます。
「『教員不足』の異常さに慣れてはいけない」2020年2月9日 BESTTIMESの記事はこちら
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