「今時のランドセルを見て思う、男女を『色分け』する違和感」から、ジェンダーを考える




2020年1月25日 現代ビジネス より

この記事の「男女を色分けする違和感」というタイトルを見ると「ランドセルの男女の色分けに違和感がある」ように読めていまいますが、よく読むと筆者の言いたいことはその逆であることが分かります。

以前はランドセルの色は「男の子は黒、女の子は赤」が定番でしたが、最近は変わってきています。私の経験ですが、10年位前から女の子の一番人気は「水色」ですし、男女とも「茶色(キャメル)」も一定数います。

男の子用で人気が高いのは、黒、紺色、青、ダークグリーン、茶色、シルバー、ゴールドなど。女の子用で人気が高いのは、赤、ピンク、ワイン、水色、ラベンダー、キャメル、白など。男の子用のランドセルにシルバーがゴールドが加わり、人気色として浮上してきたのは、ナイキなどのスポーツブランドがランドセル市場に参入したことがきっかけのようです。

2020年1月25日 現代ビジネス「今時のランドセルを見て思う、男女を「色分け」する違和感」より

また、一般的に「赤」は女の子の色ですが、戦隊ヒーローのリーダーは昔から「赤」が多いです(これは日本を代表する色として「赤」が選ばれているという意味も大きいでしょう)。
そして、「ピンク」は女性の隊員の色と思われがちですが、白や青や黄色も多くいます。

女性メンバーのスーツカラーはピンクという印象が強いかもしれませんが、「スーパー戦隊シリーズ」に登場した女性メンバー67名のうち、ピンクは半数以下の32名。黄色が15名、青が8名、白が7名というように、女性メンバーにはピンク以外の色も割り当てられています。

2020年1月25日 現代ビジネス「今時のランドセルを見て思う、男女を「色分け」する違和感」より

一般的に男の子は青や黒などの寒色、女の子は赤もピンク、黄などの暖色を好むような印象がありますが、実際には「男の子の色、女の子の色」という大人の思いで買い与えている傾向が強いと思います。
そこには「他の子どもと違う物を好むと回りから浮くのでは、いじめられるのでは」という大人の配慮が背景にあると考えられますが、そのような配慮が子どもの個性を殺しているのではないでしょうか。

カープやレッズのユニフォームを男の子が着る、ベイスターズのユニフォームを女の子が着る、水色のランドセルを女の子が好む、という「好きな物は好き」ということを大人が認めることが、ジェンダーフリーの第一歩になるのではないでしょうか。

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