2020年3月3日 朝日新聞デジタルより
1月18日、神奈川県平塚市で、少人数学級、特別支援教育の担当や、産休育休、病休をとる教員などの代わりを務める非正規教員が足りない問題について議論するシンポジウム「先生がいない! 神奈川の教員未配置の問題を考える」が開かれました。
シンポジウムの様子について、この記事は以下のように伝えています。
神奈川県公立小中学校長会、教頭会、公立小中学校管理職組合、県教職員組合といった幅広い団体が共催した。
2020年3月3日 朝日新聞デジタル「先生が足りない!どうすれば」より
会ではまず、慶応義塾大教職課程センターの佐久間亜紀教授が講演した。未配置の理由として、
(1)規制緩和の下、安く雇用できる非正規への依存が高まった
(2)育休の長期化や特別支援学級の増加など需要が増える要因が重なった
(3)しかし正規の採用試験の倍率が下がり、非正規になっていた人も合格しやすくなり、
非正規になりうる人が減った
――などと説明した。
「どうすればよいのか」という会場からの質問に対して、佐久間教授は「待遇を改善し、教職をどれだけ魅力ある職業にするかが問われている」。
2020年3月3日 朝日新聞デジタル「先生が足りない!どうすれば」より
教員の希望者減少や、教員採用試験受験者減少について、教育委員会関係者が「教師の仕事の魅力を伝える」というコメントはよく聞きます。
非正規雇用の「臨時的任用職員」「非常勤講師」についても同じことが言われるようになったと言うことです。
フリーランス教師という働き方を推奨している本サイトでは、「フリーランス教師(フリーランスティーチャー)の働き方の魅力」を伝えています。
それと同時に、この記事にあるように、「同一労働同一賃金の実現」「長期休業中の賃金の安定」など、待遇改善を求めることが教員不足を解消するために大切だと考えます。