国語の学習の時に教科書の音読は欠かせませんが、けっこう正しく読ませることは難しいです。
- 助詞を言い間違える(「したときには」→「したときに」、など)
- 文末を言い間違える(「なっていたのです」→「なったのです」など)
- 言葉を足したり引いたりする(「ちりょうをしました」→「ちりょうしました」など)
- 読む順番がわからなくなってしまう
などのことがよく起こるのではないでしょうか。
「毎日音読の宿題してるはずなのに・・・正しく読むようにして欲しいな」と思ったり、
「もっと集中して読みなさい」と注意したりする方もいるかと思いますが、
いくら教師が言っても、子どもが正しく集中して読むことに価値を持たないと意味がないです。
音読の宿題が楽しくなる方法 は、別の記事で書きましたが、
今回は、授業中に、集中して正しく楽しく音読をする方法です。名付けて
絶対に間違えてはいけない音読!のルール
一言で言うと「間違えたら振り出しに戻る音読」です。
私のクラスでは次のようなルールで行っています(クラスの実態に応じて変えてください)。
- 席の順番で読む(丸読み)。丸まで読んだら次の人の順番になる
- 1番最後の人まで読んだら先頭に戻る
- 途中で間違えたり、読むところを間違ったり、わからなくなってしまったら、最初から読み直し
- 間違えた人の次の人が文の最初から読む
- 間違えてもそのことに気がついて、次の人が読む前に読み直したらセーフ
- 読むところがわからなくなってしまったら30秒待つ。30秒以内に正しく読み始めたらセーフ
- 読むところを教えたり読み間違えを教えたりしたらアウト
- 間違えても責めない
音読が正確に!そして盛り上がる!!
これを続けると、次のようないいことがたくさん!
緊張感がある
「違えてはいけない」と思うので、緊張感をもって集中して読みます
言葉を大切にする
正確に読もうとするので、言葉を大切にするようになります
盛り上がる
ゲーム性があるので、盛り上がります
「楽しい」「もっとやりたい」と言います
音読の宿題を頑張る
「間違えないで正確に読む」というモチベーションが高まります
クリアすると大喜び!!
最初の頃はなかなかクリアできません。だからこそクリアすると「やった!!」と大拍手になります。
難易度はだんだん上げよう
慣れていない時に長い文章の音読でこれをやると、なかなかクリアできないかもしれません。
だから
- 初めてやるときは短い教材文にする
- 最初は場面やページごとにして、だんだん長くする
などの配慮が必要です。
また、クリアするまで続けると1時間ずっと音読になっていしまうこともあるので、
- 今日はチャンス3回ね
など、回数を指定するのもいいでしょう。
時間があるときは
- 「クリアするまでやりたい!!」
という子どもの声に応えるのもいいと思います。
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